アニマルエイドの新型コロナウイルス感染予防対策

ガタガタ、ペタペタしましょう

猫を飼っていて、脱走は怖いですよね。譲渡の時にも十分に気を付けて下さいとお願いをしておりますし、里親様向け講習会などでも、自宅でできる脱走防止対策などをご紹介させていただいております。

しかし今日ご紹介したい対策は、もう一つ大きな脱走の危険になってしまう場面、「キャリーバッグからの脱走」です。

主にキャリーバッグに入って愛猫が外に出るとしたら、まずは動物病院への通院が多いと思います。
なぜこの状態で脱走が起こるかというと、キャリーバッグの留め金がうまくはまっていなかった、あと力の強い猫が中で暴れたりして、外れてしまう事もあります。でも、それならそれで気が付きそうな・・・?って思いません?

じゃあ、飼い主さんの注意不足?うっかりさんだから?

いいえ、私が個人的に思うのに、このキャリーバッグの留め金が甘かったって場合、飼い主様の愛情が深く絡んでいるような気がするのです。

ご自身の愛猫ちゃんをもしワクチンとかでも、治療でも、病院に連れて行くとしましょう。
キャリーバッグに入るのに、喜んで入る子は少数派でしょう。たぶん、おびえたり逃げたりする子を、「ごめんねごめんね、でも必要だからね」と言いながら入ってもらう飼い主さんが多いのではないのでしょうか。
そして病院に到着、待ち時間の間もきっと何度も覗き込んで「ごめんね、怖くないよ、すぐだからね」と声をかけてあげるのではないかと思います。
そしてやっと診察、診察台の上で必死に我慢している愛猫ちゃんを見ながら、「大丈夫だよ、ごめんね」と繰り返すのではないでしょうか。
仕方ないとはいえ、ここまでで愛猫ちゃんのストレスをわが身に感じてしまって、実は飼い主さんも大きなストレスになっていると思われます。

ようやく診察が終わり、キャリーバッグに逃げ込むように入る愛猫ちゃん。
この時に、ようやく終わった、あとはもうお会計して早く帰って安心させてあげたいという気持ちでいっぱいのはずです。

手早くふたを閉めて、早く帰ろう!と思う気持ちが、留め金がきちんとはまっているかどうか?というところを、見逃してしまうような気がするのです。
そして、病院を出た時、道の途中、自宅に入るまでの間、突然暴れた猫ちゃんが飛び出してしまう。
色んなご意見はあると思いますが、飼い主様の不注意というだけではないと思うのです。

そんな愛情深い飼い主の皆様。
ぜひお薦めしたいのが「ガタガタペタペタ」作戦です!

猫ちゃんがキャリーバッグに入って扉を閉めたら、扉がかみ合っているか、軽く「ガタガタ」と揺さぶってみる癖をつけて下さい。同時に全体の留め具が外れていないか、持ち上げる前に見るようにしましょう。
さらに、取っ手の部分など、万が一開いたら大変、というところをガムテープなどで「ペタペタ」留めてしまいます。この作業をすることで、扉のかみ合わせが外れていないか、自然と意識が向きます。ファスナーで留めるソフトタイプの場合は、ジッパーの持ち手が2つあるものが多いので、安全ピンなどで持ち手どおしをつないでおくのを癖にすると、ファスナーがゆるんでいるかを確認するようになります。

中に入ってもらうときに猫ちゃんを洗濯ネットに入れて、その状態でキャリーバッグに入ってもらえばさらに安心ですね。

動物病院への通院、ほとんどの飼い主さんと猫ちゃんにとって、できるだけ少ない方がいいのは同じだと思いますが、できるだけ安全に、お家に帰ってくるまでがミッションです。頑張りましょうね。

 

 

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