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助ける理由

皆様は、自分の中では当たり前すぎて、人に説明しにくい事、覚えはありませんか?

私の場合、「なんで猫を助けるの(拾うの)?」がまさしくそれなんですよね。
この言葉は、実際に前に勤めていた会社の同僚に言われた言葉なんです。
たしか、自分の飼い猫が捨てられていた子で、たまたま通りかかって見つけてしまって・・・みたいな話題になり、
「もうこのシチュエーションは保護するって答えしかない状態だもんね~」と笑い話のつもりで言ったら、普通に

「え、なんで?そのままにする、って答えがあるじゃん。」と返されました。

別に悪意がある感じでもなく、答えが一つと思った私と、自分には選択肢がある、と感じた彼との意識の違いだと思います。
なんとなくその場はうまく返せないままに終わりましたが、私の中で小さく棘になって刺さってしまいました。

ここで、「猫は愛護動物で、昔から人間社会で共に庇護され、共存しながら種族を維持してきたのだから、人間はその命をみだりに粗末にしてはいけない、全ての命を尊重しない社会は人間社会においても未熟な考えであり、次世代を担う子供たちの為にも、動物には愛情と憐れみと感謝の精神でいることが必要でしょ」・・・と言っても、彼は納得しないし、私もそういう感覚で猫の保護をしているのとはちょっと違うんだよな~・・・と思ってしまったのです。

それから数年、今もし同じ質問されたら、どう答えるのかな?とたまにつらつら考えたりもします。

ちなみに、上記のような答えは、ますます口に出せなくなりました。理由はあまりにもまだ、助けを求めている猫が多すぎて、自分のしている事がいかにほんの一握りに過ぎないか、という現実が変わっていないからです。1匹の猫を助けたから、私は人類の代表として猫族の役に立った!みたいなことはあまりにもおこがましい考えだと思ってしまいます。

じゃあ、なんで助けるの?保護してるの?

と言われたら・・・

「今まで動物にうけた恩を返したいから」が、一番近いような気がします。

今まで生きて来て、すれ違い、又は一緒に暮らし、関わって来た動物達。結局、こちらが与えるより何倍も、私を助けてくれていました。
人生で色々あっても、その時にそばにいてくれた動物たちのお陰て、私の時間はいつもどん底ではなかった。
その子達は先にこの世からいなくなってしまって、もう返すことはできないから、せめて、今、助けを求めている子にその恩を返したい。
多分、その方が喜んでくれそうな気がするから。
・・・まあ、言葉に出すのは苦手なので、質問されてもやっぱり何もうまく言えないかもしれないですけどね。

今、愛するペットとお別れを経験して、寂しくてつらい思いをしていらっしゃる方がいたら、どうぞまずは泣いて悲しんで、うんと愛情を伝えて、最後に感謝の気持ちが沸き上がってきたら、ぜひ、今幸せを待ちわびている子たちに目を向けてあげて下さい。
あなたの愛情を、今日もただひたすら待っている子達がいます。

子猫から老猫まで、どうぞあなただけの運命の子に会いに来てあげて下さい。
お待ちしております。