アニマルエイドの新型コロナウイルス感染予防対策

一般社団法人アニマルエイドは20周年を迎えました

~2019年、一般社団法人アニマルエイドは20周年を迎えました~
1999年、若さと無謀だけを武器にアクセルを踏んだ瞬間

アニマルエイドは、現在も理事を務める柴田恵美子が、20年前に川越市の某公園でたくさんの野良猫たちが悲惨な環境にいると知り、それをきっかけに本格的な活動が始まりました。当時を知るご関係者様によると、ある日突然単身バイクで現場へ現れ、猫達についていきなりフルスロットルで行動を起こすその姿が今でも忘れられないと言います。
その中で猫達の悲惨な環境に心を痛め、猫に優しい手を差し伸べようとするお世話人様達に学びながら、一方で世間の無関心、誤解による誹謗中傷なども目の当たりにします。そして、自分を犠牲にして猫に尽くすだけでは何も変わらない、猫に関わる事で人生が幸せにならないと活動が続かないと痛感し当時よりずっと信念として持ち続けてきました。

たくさんの方たちに支えられて学び、紆余曲折ながらも前進

その後、大宮駅西口での街頭宣伝活動を通じ、たくさんの出会い、貴重なご縁を結ばせていただきました。自宅の一角をまずシェルターとして立ち上げ、皆様のお力をお借りしながら保護と譲渡活動を展開、2011年、現在の上尾市小敷谷に保護猫シェルターと保護猫カフェをオープンすることができました。その少し前に発生した東日本大震災により、主に福島県の取り残された猫達をレスキューするうち、多くの保護団体様にも学ばせていただく機会をいただく事も出来ました。
そして、明日が平穏である事は誰にも保証できない、いつ誰に何があっても猫達が困らないようにしなければとの想いから団体の組織化を目指します。
現在はそれぞれの責任者である職員を5名(常勤1名、パート職員4名)、ボランティアスタッフ様のお力を借りながら活動しており
今後とも何があっても猫達が困らないだけの盤石な仕組みづくりに邁進していく所存です。

 

~これからのアニマルエイドの進むべき道とは~
猫と猫を愛するすべての方が幸せに

「保護活動は苦労と涙と自己犠牲」ではなく、喜びとともにあるべきと考えます。同時に、今まで地道に頑張って来た先達の方がたへの活動を感謝と尊敬をもって伝え、次世代へつながる活動を目指していきます。
また、誰かを非難、批判する事では決して発展的な活動はできないと考えており、怒りではなく、愛を根源にした活動を展開していきます。

ねこの生涯を支える新しい形を求めて

超高齢化、一人世帯増加に伴い、飼い猫の終生飼育が近年難しくなってきています。1匹の猫を一人が、又はその世帯が必ず飼育するというのが前提ですが、いざと言うときのセーフティネットが足りていません。飼い主の責任だけを追い求めず、猫の生涯を支えることができるシステムを目指します。

ヒーローではなく、本当の幸せを追い求めたい

保護活動にも様々な方法や考え方がありますが、アニマルエイドは「シェルター運営を基礎とする団体」と考えてます。報道などでとかく取り上げられるレスキューも時には行いますが、メインにしているわけではありません。事件に立ち向かうヒーローの物語は救出で終わりますが、本当の物語は猫が幸せに生涯を終えるまで続くのです。見つめたいのは猫の幸せであり、活動への称賛を浴びる事ではありません。

何もない事こそ理想

これからも、一見華やかな活動は無縁かもしれませんが、究極の理想は「問題が何もない、ごく穏やかな状態」であるという事です。本当は水面下ではいつもあがき、必死に水を掻いているでしょうが、がっしりと骨太に、皆様が安心して関われる場所でありたいと思います。

病院の開設に向けて

今後の発展の課題として、団体としての獣医師の先生をお迎えできる方法を探しています。団体とともに歩んで下さる専門獣医の方は、今後必ず必要になるでしょう。まだ数年はかかるかもしれませんが、絶対に実現したいと思っております。

最後に皆様への感謝を込めて

猫を取り巻く環境はここ10年で激変し、活動の過渡期を迎えています。この先もどんどん変わってゆく事でしょう。ここまで道を切り開いて下さった先輩方、個人でコツコツと今も活動を続けていらっしゃる方がた、共に猫に優しい気持ちを向けて下さる皆様全てに、心より感謝を申し上げ、今後さらに猫達のために手を取り合い、幸せに結びついていきたいと切望しております。

どうか皆様、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻、応援をよろしくお願い申し上げます。

令和元年 5月1日

岡田 麻絵
大野 幸代
笹本 由布子
小島 順子
スタッフ一同
ホストファミリー一同
森山 美和