私たちは必ず老いて死にます。
老いて猫達のお世話ができなくなったら?死んでしまったら?
その前に私たちの誰かが突然病に倒れてシェルターに来られなくなってしまったら、、、
一人の穴でも埋めるのは大変です。
最悪、シェルターは破綻します。猫を助けたくて活動してきたのに、後に残るのは沢山の行き場をなくしたシェルターの猫達です。無責任です。
あまりにも自分勝手な自己満足な、所詮は暇な猫おばさん集団、と言われても返す言葉がありません。
東日本大震災の時に、自分がいつまでも元気でいる筈、と思うのは無責任であると。
極論でもありますが、明日自分が生きている保証はどこにもありません。
だからこそ、自分のコピーを作らないといけないと実感しました。
もちろん、できたら自分よりもずっと性能のよいコピーをです。
そして、そのコピー化を進めるには、組織化しかありません。
自分も含めて、組織の歯車の一員としてうまく回るように、そして、その歯車が老いてうまく回らなくなったら、そっとリタイアできるような組織を作らないと、安心して死ぬに死ねません。
そのためには、これまでのような、猫ボランティア活動だから自腹が基本でご支援金を募りながら、細々と活動していくという形から、職員には人件費を支払い、各スタッフには交通費程度の謝礼金を支払い(ゆくゆくは、パートとしての待遇を目指しています)アニマルエイドの従業員として生活ができるぐらいの組織を目指さなければ、未来はありません。
なぜ、人件費が必要?
その答えは、無償のボランティア集団では、責任の所在が曖昧になります。
かつて無償のボランティアさんたちとシェルターを維持管理していた頃は、当日の朝のシェルター作業のドタキャンもありました。
つまり、週5日ないし6日の本業がある方が多く、その貴重なお休みを使ってシェルターで無償のボランティアとして作業して下さっておりました。
大変感謝しております。
ただ、無償であるからこそ、当日の朝のドタキャンを咎める事もできませんし、作業内容もこちらのお願いする内容ではなく、ご自身がしたい事を優先される傾向がありました。
そうなると日々のシェルター作業が完結できません。あくまでも生活ができるようなレベルの人件費をアニマルエイドから得ている常勤職員の補佐的役割として、今の交通費程度の謝礼金をお渡ししている各スタッフと無償ヘルプ(こちらは謝礼金は断じて受け取りたくないとお申し出られている方やシェルタースタッフ見習い期間であるからということになります)が在るようにしなければ、シェルターで暮らす沢山の猫達の命を守り抜くことはできません。
そして、何よりも、これから私たちの活動を引き継いで更に発展させて頂きたい若い方々に、アニマルエイドという会社に入り、不幸な猫達の為に尽くすことが、職業選択の一つとして、待遇面でも魅力的なものでなければ、優秀な人材の獲得は夢のまた夢となります。
既に社会は深刻な人手不足であり、シェルターも例外ではありません。
少子高齢化で、高齢者の飼育放棄の案件は年間を通して絶える事がありません。
大変な時代になってきました。これからがアニマルエイドの活動も正念場となります。
猫、ご支援者様、シェルター管理側、それぞれ三者がWin、Win、Win、の3Winであるために
持続可能な発展の為には、猫、ご支援者様、シェルター、が一つでも犠牲になっては、成り立ちません。
猫も、ご支援者様も、シェルターも、それぞれが満足できる活動を目指しています。
猫に対しては、ケアを手厚く、里子にでた後のフォロー体制の充実など。