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触れない猫との生活 第3回:毎日がプラスのエピソードばかり

ねこさんとの生活は、もうすぐ3年目を迎えようとしています(2018年11月現在)。娘さんは猫を飼うのが、初めてでした。娘さんとねこさんの関係は?

第3回:毎日がプラスのエピソードばかり

前回の記事
第1回:娘との共通点がねこさんとの出会いのはじまり
第2回:姿が見えない毎日に不安と焦りが募る

私にはない基準を持つ娘

Mさん:ねこさんは、娘にとって初めて飼う猫です。私にとっては、「猫=触れる」ですが、娘にはそもそも猫が触れる、触れないという基準がありません。猫一匹ごとに個性があるのが当たり前。娘にとって、ねこさんの行動すべてがプラスなんです。娘からねこさんを見ると、毎日できたことばかり。これは私になかった考え方で、娘から学びました。

娘はねこさんのペースを第一に近づいていき、おやつをあげたり、猫じゃらしでつんつんしたり。シャーシャー言うのを猫じゃらしで口をふさぐと、その時だけねこさんがだまるのも娘がやる時だけです。娘は触れなくともねこさんとの充分生活を楽しんでいて、ねこさんもねこさんなりに楽しんでいるんだと思います。

猫じゃらしでつんつん♪

娘さんの足に前足をかけてちゅーるをもらうようになりました

触れない猫を持つ里親に聞いてみる

Mさん:今も触れないねこさんですが、何をしても行動ひとつひとつがエピソードになるので、触れない猫との生活って、触れる猫よりもネタが多い気がします(笑)。だから娘とねこさんの話で毎日もちきりです。写真もたくさん撮ってシェアしたり、写真を見て一緒に大笑いしたり。とうとう、娘のスマートフォンカバーがねこさんになりましたからね。二人ともすっかりねこさんバカになっています。


最近はシャーシャーや、猫パンチも本気の時と本気じゃない時は分かるようになりました。「ひとまずシャーって言っておくか」のシャーがきたら、「あれ、それでいいの?」って返せるようになりましたね。今日も出かけにシャーって言われましたが、それがねこさんの挨拶なんだなって思います。

シェルターにいる触れない子や、引っ込み思案な子や隠れてしまう子を里親に迎えたいと考えている方に向けて、お話しをいただきました。

Mさん:触れない猫を飼っていることって、特に珍しいことではなくて、アニマルエイドの里親さんでも、何人もいらっしゃると思います。

おうちに迎えたいなという子が、触れない子やシェルターで隠れてしまう子で悩まれていたら、アニマルエイドのスタッフの方に何度も相談するのもいいし、もし触れない猫を飼っている方にお話しを聞く機会があれば、ストレートに「触れない猫を飼うってどうですか?」と聞いて欲しいですね。私はもちろん、きっと他の里親さんも喜んで毎日の生活を話してくれると思いますよ。

うちの子になる猫って、きっと触れない、触れるはあまり関係なくて、それを超えてうちに来てくれる子だと思うんですよ。お子さんがいる方は、実感いただけると思うのですが、生まれてくる子の性別や健康状態は選べないですよね。うちの子になるってそういうことなんだと思います。

先にもお話ししましたが、「この子が他のおうちの子になって、喜べるか、後悔するか」も考えてみるといいかもしれません。

実は私たちが猫たちに選ばれているのかも?と思うこともあります。おうちの子になる子とは、きっとどこかで出会うんだと思いますよ。

これからもシェルターで暮らす猫たちに、特にねこさんのような猫たちが、ずっとのおうちに行けるようにと願っています。

家に来た頃(上)と今のねこさん(下)。幸せ太りでふっくらになりました。

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3回に渡りM様のお話しをご紹介しました。
娘さんとねこさんの関係性には、感心しました。
ねこさんのペースを大事にした生活をこれからも応援します。

アニマルエイドでは、毎日、年中無休の譲渡会「保護猫カフェ」を開催しています。

どんな猫がいるのか、ホームページの「保護猫ギャラリー」を
チェックしてから来られると、カフェ訪問がより楽しくなりますよ!
ぜひ、遊びに来てください。

保護猫カフェについて:http://animal88.net/?page_id=365

保護猫ギャラリーについて:http://animal88.net/?page_id=265

文:渚いろは  写真:M様、アニマルエイド提供