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レスキュー現場報告 CASE1 樋口隊員より⑥

6月10日

『鼻の下』ちゃんの退院です

さくら猫になった『鼻の下』ちゃん
現場で放すと駐車場に落ちている土管の中を確認して林の中へ入っていきました

子供たちをいつもここへ隠していたんだな…と思いました

『ウルウル!』と子供たちを探す声が聞こえます

とても母性の強いママだったんだなと感じました

普通なら怖い思いをして捕獲器の扉が開いたら一目散に逃げて行くはずなのに…

数日は餌やりに行くと自分が食べて安心だとわかると『ウルウル!』とずっと子供たちを呼んでいました
餌やりさんからも可哀想で見てられないとメールがきました

餌やりさんには、
『もう危険を冒して子育てをしないで済むし、子供たちが子供を産んで現場がまた子猫で溢れたら何匹も死んでしまうから仕方がないの
何日かしたらいないんだって理解して、自分の身を守ることに専念できるようになるから』

と理解してもらいました

1週間程経つと子猫を呼ばなくなり、かなり近くまで来て私の顔をジッと見つめてくるようになりました
子猫たちの世話をしてから来るので匂いがついてるのか
子猫をどこにやったのか聞きたいのか
(罪悪感からドキッとしました)
子猫たちがいなくなって神経質でなくなったので近づいてくるようになったのか…
(昔は餌やりさんが触れるくらいフレンドリーだったようです)

とてもかわいい丸い目をしたまだ若い優しいママでした

『鼻の下』ちゃんが幸せに暮らせるよう祈ってます

おうちの子にしてもいいよって方がいらっしゃった時の為に手術証明書は保管しておくことにしました