アニマルエイドの新型コロナウイルス感染予防対策

簡単で難しい事「あきらめない」

先日、数年越しでお付き合いのある、とある野良猫現場の世話人さんよりご連絡がありました。
現場で最後の1匹だけどうしても捕まらず、出産を繰り返していたお母さん猫が捕まり、無事にTNRを終えたそうです。
これで、新しい捨て猫や迷い猫が現れない限り、その場所で繁殖してしまうという心配はなくなりました。

ここのお世話人様も高齢で、実はご自身の入院、手術が控えていて、まさにもう入院まで数日、というタイミングでした。
(その間のお世話は仲間の方が頑張って下さるとの事)

私達もこの現場をバックアップさせていただいてきて、ある程度落ち着いたものの、このお母さん猫がシーズン毎に妊娠してはどこかで出産、離乳したら現場に連れてくるというループを断ち切りたいと思いながら、仔猫はできるだけ捕獲、受け入れてきましたし、出産しても捕獲の前に事故に遭ったり、うまく育たなかったのか、離乳する時期になっても連れてこないというお話に心を痛めてきました。もちろん何回も一緒になって捕獲にチャレンジして来ましたが、全然捕まる気配もありませんでした。

正直、このまま子猫が生まれたら受け入れ続けるしかないのか?と思った事も何度もあります。
しかしそれでは問題の解決にならないし、何より出産を繰り返すお母さん猫の体への負担が大きい、それでよしとしたらダメだ、生まれたら保護すればいいなんて野良猫のブリーダーになってしまうと戒め、口には出しませんでしたが、それでも有効な手が見つからずに、ふがいなく思う日々でした。

結局、今回成功したのは、ずっと頑張って来た世話人様のど根性というほかありません。たぶん、真の愛情で猫達を想い、これ以上出産を繰り返す不幸から救ってあげたいという気持ちが、猫に通じたのだと思います。
簡単だけど難しい、「今はダメでも諦めない」を実践された世話人様に、心から感謝と尊敬を申し上げたいと思います。

そんな世話人様からは、「今までたくさん助けて来てくれてありがとう、アニエイさんが一緒になって頑張ってくれたからよ」と、本当にありがたい言葉をいただきました。できることは後方部隊としての活動ですが、世話人様が孤独にならないで、原動力の助けになっているのなら、本当にうれしいです。

退院して元気になったら、また頑張るからね、シェルターにも顔を出すからね、と明るく笑って言ってくれた世話人様。

今はどうぞゆっくり休んで、そしてまた猫達のためにともに歩んでいきたいと思います。

アニマルエイドでは、個人で猫達のために頑張っていらっしゃる世話人様を微力ながらご支援し、お互いにできる事を模索していく事で、猫達のためになるように日々努力しています。
このような地域猫活動に興味がある方、一緒に参加してみようと思われた方は、ぜひご連絡下さい。

また、シェルター、地域猫現場共に、フードや必要品のご支援をお願いしております。詳しくはこちらのページをご覧ください