アニマルエイドの新型コロナウイルス感染予防対策

レスキュー現場報告 CASE1 樋口隊員より⑤

6月8日 活動報告

AM8:58
若干フライング気味に堀動物病院さんに今から避妊手術お願いしたい猫がいるので預けてもいいか電話で聞くとOKしてくれたので母猫、子猫の捕獲器のまま堀動物病院へ

子猫だけ取り出しキャリーバックに入れ、入院手続きを終えそのままシェルターへ

捕獲器2台を借りて現場へ

タイムリミットは当日手術受付終了の11時まで2時間!
本命は子猫の保護ですが、もし大人猫が入ってしまったら2度捕まる可能性は薄いのでそのまま手術受付をしないといけないので…

とりあえず、前日のように捕獲器に唐揚げを仕掛け、一旦家に帰りケージに昨日ママと入ってしまった子猫を入れ、すぐ現場に戻る

現場『しーん』

まさか…寝てる?!
もしくは、親がいなくなりパニックになりどこか別の場所に行ってしまったか…

とても頭のいい子達だったので無闇に動き回ることはないと信じ、子猫を起こす為隠れているであろう周辺の木をガサガサ

しばらくガサガサに夢中になっていると視線を感じ振り返るとそこそこ近くにこちらをジーっと見つめる子猫ちゃん

あ、おはようございまーす
ささ!入って!

警戒しながらもやっとのことで子猫が入るが扉は閉まらない
子猫ちゃん顔パス状態

なぜなのか考える樋口

ヒント:子猫がウェットフード以外を食べているのを見たことがない

捕獲器を借りにシェルターへ行った時捕獲プロのお兄さんにたまに唐揚げに興味ない子がいるから奥にフードを置いて唐揚げにぶつかるようにすると扉がしまると教えてもらっていたはず!

それなら唐揚げでなくてもいいんじゃないかと思いつつ実践!
なんと子猫が小さすぎてぶら下がった唐揚げに頭が当たらない!おにーさーん!

AM10:10
焦る樋口

子猫が唐揚げを触ればいいんだと閃き唐揚げにもウェットをまぶしてみた

なんと1番警戒していた茶白くんが捕まりました

あと2匹!
2台借りてきておいてよかった!
茶白くんを家に連れて行き、捕獲器からケージに移し、空の捕獲器を積んでもう1度現場へ

車のまま捕獲器を確認すると捕獲器の中で暴れる2匹

また2匹!!

子猫がはいっているならケージを積み重ねるのは危ないと思い、もう1度家に戻り空のケージを置いてまた現場へ

AM10:52
捕獲終了

無事11時までに保護することができました

昨日
白いっぽい三毛

今日

黒多め三毛
キジトラ
茶白

アニマルエイドの保護猫として里親様を募集させていただきます
よろしくお願いします

お母さん猫を入院させてしまったので子猫がちゃんと餌を食べれるか心配してましたが全頭保護ができて安心しました

昨日の夜一晩中子猫を呼んで鳴いていたお母さん
入院まで現場に置いておくのは心配なので家の敷地に寒くないよう新聞紙で捕獲器ごとくるんで泊まってもらいました

自分のしていることをちゃんと理解する為に冷える夜でしたが、窓を開けてお母さんと同じ温度でお母さん猫の鳴き声を聞きながら寝ました(家族に迷惑)

明日退院後、元の場所に戻った時子猫はいない

その気持ちを想像すると胸が痛みます
しかし、外で子猫を育てるのは今回お母さんが先に捕まったようにリスクを伴うもの
お母さん猫は子猫の分の餌探しもしなくてはいけません

これからは自分の好きな場所でリスクをできるだけ回避しながら生きることができる

本当は怖い思いもせず、産まれた時から最後までずっとのおうちで生活できれば1番幸せだけど…

まだ若い体力のある外で育った大人の猫は完全室内飼育もストレスになると私は思います

いつ生殖機能が発達するかわからない子猫も今回保護し、この現場での繁殖の抑制になったと思います

ひとつひとつ考えて、躊躇して、悩んで時間のかかる樋口ですがこれからも不幸な猫が減るように活動していきたいと思います

つづく