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レスキュー現場報告 CASE1 樋口隊員より③

アップルちゃんが出産した日、とても焦りました

思ったのは他の子の方が大きなお腹をしていたこと、
1匹は前日の餌を食べに出てきていたけど、もう1匹は出てこなかったこと

出産間近になるとごはんを食べなくなると聞いていました

その日の夜、現場にいくとママ達がごはんを食べに出てきました

ダメでした…

2匹ともお腹の皮が伸びて垂れ下がっていました

出産後でした
きっとパインちゃんと同じ誕生日の子猫が産まれたんだと思います

もっと早く行動を起こせなかった自分を悔みました

母猫だけが捕獲器に入ってしまったら乳飲み子達は飢え死にしてしまいます

空き家とはいえ、所有者のいる土地の中に入って子猫を探し回ることはできません

見つからなかったら…

しばらく捕獲はお休みせざるを得ませんでした

餌やりを続けてママ達の信用を得て、子猫を見せに来てくれるようになるよう通いました

 

5月26日
子猫が姿を現していると餌やりさんから連絡が入り、現場へいくと4匹の子猫が確認できました

思ったより大きく、元気に成長しています

私達は夜に餌をあげに行っていましたが、子猫が出てくるのは昼間のようでした

お母さんから人間に気をつけるように教育された子供達&この環境を生き抜いてきた賢い子達です

1番手前にパパ?が私達の動きを見張っていて、ママがその奥までウエットの塊を持っていき、ウルウル!と喉を鳴らす鳴き方をすると木陰から子供達が出てきて食べます

とても捕まえられません…泣

そして猫たちに信用してもらえてません…泣

しかし、離れた木の生垣の端に香箱座りで目を瞑ってコックリコックリしている子猫が…!

抱き上げるとそれほど抵抗することもなく捕獲できました

目は腫れて目ヤニが出て、くしゃみ連発しています
他の兄弟?よりとても小さく弱っています

家に連れて帰るとミルクをイヤイヤして、離乳食を与えると食べました

今も里親様募集している翠くんです

あの親達の兄弟なのか、もう1匹のママの子供なのか、誰かがあの現場に置いて行ったのかはわかりません

余談ですが、近くの大きい公園ではもっと沢山の猫がいて、そこでうまくやれない猫はこちらの現場に移動する男の人がいるとの情報も入っています

とにかく翠くんを助けることができました

 

つづく

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