毎年3月から10月くらいまでは、怒涛の子猫シーズンです。毎日毎日、一日中保護依頼が鳴りやまず、特に母猫とはぐれた乳飲み子の保護は、1分1秒を争います。保護をためらっていたら、命が助かりません。しかし、乳飲み子、仔猫の保護は、団体の運営としては、非常にリスクが高いです。
まずは保護した瞬間から数時間おきの授乳、温度管理など、文字通りの戦争状態になります。通常の猫達の何倍もお世話の手間がかかるのです。
ですので、1匹でも多く助けるための決め手となるのが、授乳ボランティア、ホストファミリー様の存在です。
保護してもお世話をするメンバーがいなければ、どうにもなりません。
ホストファミリー様が多ければ多いほど、助かる命は確実に増えます。
もう一つが、乳飲み子を無事に育てあげ、一般家庭で暮らせる(お留守番ができる)体力をつけるまで、平均2か月を必要としています。一日も早く譲渡して次の子を保護しなければ活動がとまってしまうのに、2か月という時間はあまりにも長いです。
その間、下痢や寄生虫、感染症の対策に追われ、通院や注射、入院を繰り返すことになり、医療費もどんどん出ていきます。金銭的にも体力がなければ、途中であきらめるしかないでしょう。
(里親様が決まれば譲渡負担金をいただけるでしょ、という考え方もあるかもしれませんが、保護する時点で里親様が決まるかどうか、なんて保証は全くなく、いつも博打を繰り返しているようなものです)
個人でも法人でも、里親様が決まらなかったら自分で飼育するというリスクに変わりはありません。
たとえるなら、この時期のシェルターは災害時の救護本部で、すぐに緊急対応が必要な猫達が押し寄せ、入院できるベッドはいっぱい、廊下や待合室まであふれてしまっている状態なのです。そこでホストファミリー様という救護テントが必要です。救護テントが一つ立ち上がるたびに、ベッドの空きが無くて床に寝かされていた患者(猫)がそこで応急手当を受け、息を吹き返すのです。
でもそんな状態になる前に、できることはたくさんあって、
・ 救護テント(ホストファミリー様)の世帯数が十分である事、
・ 医療に必要な物資と資金の確保(ミルクやその他の必要量の確保、通院に備える資金)
・ 混乱状態にならないような動きやすいシステム(何かあってもあわてない、相談できる体制)
これらを整えることが急務と考えます。
「ホストファミリー説明会&乳飲み子講習会」
開催:要予約、できるだけお時間優遇させていただきます(所要時間1時間程度)
場所:アニマルエイドシェルター新館2Fにて
担当:アニマルエイド職員 (その他、アドバイザーとして現役ホストファミリーの同席もあるかも)
料金:不要(※2)
持ち物:筆記用具、仔猫用哺乳器
哺乳期は森乳サンワールド社の哺乳器細口乳首がおすすめです
(※1)譲渡手続きなどで混みあうと時間がずれることがあります。ご了承ください
(※2)講習料金は不要ですが、保護猫カフェのご利用料金が発生します。
・ホストファミリーに興味はあるけど、まずは話を聞いてみたい。自分に本当にできるか不安
・猫を飼ったことがない、または飼っている(いた)けど、乳飲み子の経験はない
・預かりをすると、情が移って手放すのがつらい
・先住猫がいるが、預かりの環境をどうしたらいいかわからない
その他、なんでもご相談下さい!
せっかくこの世に生を受けたか弱い命、どうかみんな無事に大きく健康に育ち、家庭の愛情に包まれて幸せになって欲しいと願っています。