猫のホストファミリーとは
保護猫を自宅で一時預かり、心身の治療や飼育を行っていただくボランティア様です。
お預かりいただくパターンはは大まかに次のようになります。、
- 離乳前の乳飲み子で、授乳が必要
- 体調不良など、治療が必要
- 団体生活が苦手、人馴れ訓練が必要
- 看取りとして、最期の時間を穏やかに過ごさせるため
また、卒業までの感染予防としての短期預かり、終生飼育契約猫の長期預かりといった場合もあります。
いずれにしても、何らかの理由でシェルターでは飼育するのに不安がある猫達をお願いすることになります。
シェルターにおける猫ホストファミリーの役割
シェルターの中には「検疫ルーム」という非公開の部屋があり、保護されてきた猫達はワクチンや血液検査、寄生虫駆除などの必要な治療を受けながら、数週間、そこで過ごします。保護直後は感染症の潜伏期間である可能性も考え、全てケージの中で過ごし、過剰な接触をしないよう注意を払います。
しかし、特に子猫や親のいない乳飲み子の保護件数に対応できるだけの検疫スペースは、現在のシェルターにはどこにもありません。現在のスタッフで飼育することも不可能ですし、夜間無人になるシェルターでは現実ありえません。
ですので、感染症やその他の危険がどのくらいなのかわからない状態でも、本拠地であるシェルターには感染を持ち込まないよう、お預かりをいただくという役割でもあります。艦船を守る護衛船のような存在です。
万が一、感染力の強い猫パルボや猫カリシなどが発症した場合、その時点でシェルターと切り離し、隔離状態となります。猫も人間も収束までご自分で精いっぱい戦うしかないのです。さらに数か月から1年、ご参加を見合わせていただくしかない事態もありえます。
ウイルス感染は、ご自宅でのケアが間違っていたからとか、手を抜いたせいで起こるものではありません。
必ずご自身の飼い猫はワクチン接種をし、いざというときに慌てないよう適切な予防と正しい知識で武装するのが一番です。
「被害を最小限に抑える事で、犠牲も小さく」
そのために、むやみに怖がらず、冷静な対処ができるように、シェルターでは皆様に必要な研修なども行います。
ご希望や飼育経験に合わせてプレッシャーにならないように細心の注意を払いますし、担当職員や仲間のホストファミリー様に気軽に相談ができるシステムも整っています。何よりも、ご自身で預かった子が元気を取り戻し、幸せになるのを目の当たりにできるのは、どんなに大変でも、代えがたい喜びです。
そしてすでに豊富なご経験や知識をお持ちの方には、逆に画一的な手法を押し付ける事はありません。猫のために存分に実力を発揮していただき、むしろお互いに成長できるきっかけになりたいと思います。
まずは、「猫を幸せにしたい」そのお気持ちだけで大丈夫です。
どうぞたくさんの方のご参加をお待ちしております。
ホストファミリー様・各ヘルプ様募集中!
- 保護されたばかりの猫をご自宅でお世話し体調を整える猫ホストファミリーを募集しています。
- 必ずご家族の承諾を得た上で応募してください。
- 埼玉県内または東京都内に在住の方。
- 期間は原則として2週間~3ヶ月です。
- 保護直後の仔猫は衰弱し状態が極めて悪い場合が多いので、先住猫さんがいるご家庭では必ず預かり猫と隔離してください。
- 預かり中の医療費は、上尾市の堀動物病院への通院は当団体負担、堀動物病院以外で発生した医療費は全てヘルパー様負担になります。
- 仔猫用ミルクやフードは、シェルターに余剰がある場合に限りお渡ししています。
- 衰弱のため緊急保護されてきた猫や、体調が悪くなった猫は、1日注射や点滴をしなかったために死亡してしまう事もあります。
堀動物病院への通院で掛かった医療費は当団体での負担ですので、すぐに通院をお願い致します。 - ご支援の一環として、堀動物病院へ通院した際も全て自己負担してくださるホストファミリー様もいらっしゃいます。ご協力に感謝致します。