猫の後見人契約について
猫の里親様の条件として、終生飼育が条件の一つになりますが、里親様の死去、施設への入居や病院への入院、その他の理由により、誠に不本意ながら、猫の継続飼育が困難になり、且つ、後見人様や親族の方が猫の引取りを拒絶された場合、残された猫は行き場を無くし保健所送りになる可能性すらあります。
単身世帯の増加、高齢化社会に伴い、ご自身に万が一の事があったら、という不安を感じていらっしゃる方は少なくないでしょう。
猫の安全確保のために、アニマルエイドが猫の後見人となる制度もご用意いたしました。
但し、無償ではありません。
私たちは幸せになってほしいと里子に送り出した猫が里親様のご事情で行き場を無くして、保健所送りになってしまうのを回避したいと願っています。
同時に、猫の引き受けを拒絶された後見人様や親族の方から、当然のように無償での引き取りを要求されるのも固辞致します。
シェルターは『猫棄て山』ではありません。
里親の皆様、全ての猫の飼い主様へお願いです。
どうか、愛する伴侶の為に備えて下さい。
私たちの明日は誰にも分かりません。
最悪な結末も想像してみて下さい。
愛する伴侶が野垂れ死をしないように備えて下さい。
もしかしたら、後見人や親族の方からは愛する伴侶の引取りを拒絶されるかもしれません。
あってはならないことですが、残念ですがよくある話です。
愛する伴侶の為に、万が一の際の選択肢はより多くご用意下さい。
どうか、皆様、宜しくお願い致します。
猫の後見人サービス申込
対象:個人で飼育中の猫全て(アニマルエイドからの譲渡に限りません)
内容:契約対象の猫を飼育困難になり、他に方法がない場合、シェルターへ受け入れる
金額:個別案件につきまずはご相談ください(契約時全額一括払い)
申し込み方法:後見人契約書を作成いたします。事前にご連絡の上、シェルターへおいで下さい。
- 万が一、受け入れ前に契約対象の猫が亡くなった場合、返金はできませんが、契約猫を変更の上、契約続行は可能です
- いったん受け入れた契約猫の返還はいたしません
シェルターで暮らしている場合、保護猫カフェにて面会は可能です - 何らかの事情で受け入れ希望のご連絡がないまま、契約猫が保健所に持ち込まれたり、行方が分からなくなった場合も、当方では責任を負いかねます
例えばご自身の健康保険証の裏にシェルターの連絡先が明記された緊急連絡先(配布予定)をセットしておく、玄関等にシェルターの連絡先を張り付けておく、親しい方やご家族様にシェルターの連絡先をお伝えしておく等、他にも方法はあると思います - 他団体様等から譲渡を受ける際に後見人が必要だから申し込みたいと言ったお申し出は、趣旨が違う為お受け出来ません
お申込みいただいております
2020.10.10、都内より後見人制度の登録御希望者様がお越しになり、1匹分のご登録をされました。
飼い主さんは万が一の際に、残された飼い猫が路頭に迷わないように、昨日書いたような飼い主さんが亡くなられた後に特別清掃の現場で亡骸になってしまわないように、前もって契約を交わし、万が一の際は確実に引き取ります。
(犬や他のペットも同じく)
例えば、万が一の際には猫や犬はアニマルエイドに連絡してくださいと書かれた紙がお財布に入っていても、その紙が読まれないと助けられませんし、猫や犬が残されていると分かっていても、勝手に鍵を壊して入れません。
10年以上前から構想を練り、数年前からスタートしました。
1匹分の契約をしたが、その子が天寿を全うして、更にまた新たに猫を家に入れた場合は、新たな子で適用となります。
元々、里親様宅にいる子の万が一の行方が心配で始めましたが、今では里親様とは関係なく、飼い猫が路頭に迷う事を案じる方からのお問い合わせが入ります。
孤独死された方のお宅で他の猫たちの遺体に隠れてやせ細り生き残っている子や、亡くなられたお母様の猫を私は関係ないしと、平気で殺処分しようとする中年の娘さん、、、。
飼い主さんが亡くなられたら、残された猫や犬他はこんなに惨めな悲惨な目に合うということを目の当たりにしてきました。
人間不信になるレベルの話がいくらでも転がっています。
残念ながら外国の話ではなく日本のしかも埼玉県内の話です。
私たちがやっていることは大海の中に落ちている砂粒を一つ一つ拾い上げていく、みたいなレベルですが、自分たちの命が尽きる限りは、できる限りのことをしていきたいと願っています。
原文 – Ameba事務局日記
https://ameblo.jp/animalaid-jimunikki/entry-12630508708.html