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私達全ての生き物にとって、生きるという事は死に向かって時間が進んでいるという事。
ペットを飼うという事は、最後にその子を看取り、天国へ旅立たせるという体験を、いつかはしなくてはならないという事です。

愛する動物を亡くした後の反応は、人により様々です。

1、泣くだけ泣いて、早期に次の子を迎える方

2、悲しみをこらえ、次の子を迎えることを考えながらも、亡くなった子への罪悪感などから、お迎えを決断するまで時間がかかる方

3こんな悲しい思いはもうこりごりと、ペットと暮らすことをあきらめる方

その他、特に保護活動や動物業界の関係者など動物の死を多数看取る経験をしている方々に多い反応が、
「無反応、無感情」です。
これは繰り返し訪れる死別の悲しみが受け止められる容量を超えてしまい、自分の心を守る「防御反応」により、悲しみ、喪失感はもちろんあっても表現することなく、全ての感情を箱に入れて鍵をかけてしまい、心の奥底にしまい込むことでやり過ごしている人も多くいます。ベテランの動物ボランティアさんなどは、多かれ少なかれこの状態になった経験があるでしょう。

自分自身、ペットロスに苦しみ、多数の関係者様、ご支援者様里親様などの看取り体験を見聞きしてきた結果から、たどり着いた答えは、

亡くなった子に申し訳ないから

次の子はまだ迎えられない・・・

と悩んでる時間は 全くのムダ です。

あの子が亡くなったのは自分のせいだと、自らを罰し、苦しめ、セルフネグレクトで生活環境を悪化させ、緩やかな自殺に向かう人もいます。
そこまでいかなくても、次の子を迎えるなんて、亡くなった子への誠意に欠けるような気に襲われ、ためらってしまう。

よく理解できます。

でも、その悩んでいる時間は、誰の得にもなりません。

シェルターやその周辺にいる保護されて幸せな家庭を待ちわびている子達、
シェルターの空きケージを待ちながら外で必死に生き延びている子達が今日も溢れています。

彼らも、助けてあげて下さい。

亡くした悲しみも、喪失感も、否定はしません。たくさん泣いて、悲しんでいいのです。

でもそれなら、次の子を迎え、膝に乗せながら、亡くした子に想いを馳せて泣きましょう。それは裏切りでもなんでもありません。

ペットを亡くした悲しみを癒すのは結局ペットの存在です。自分を責めず、彼らの力を借り、愛のある暮らしを送りましょう。

亡くなった子を想うとき、こちらの本も救いになるかもしれません。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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