ホストファミリーでの預かった子は、運命のうちの子
第1回 ホストファミリーとして、メグちゃん&レブンくんを迎える
アニマルエイドでは、保護されて間もない子猫や人馴れ訓練などのために成猫を一般家庭で預かる「ホストファミリー」の制度があります。保護当初は、風邪や体調不良だった子猫も、ホストファミリーのお世話と愛情をたっぷり受けてすくすく育ち、人慣れが難しかった成猫も、穏やかになってシェルターに戻り、里親様との出会いを待っています。
今回ご登場のK親子様(お母様・娘様)は、2017年秋のオレンジルームの改装時にメグちゃんとレブンくんをホストファミリーとしてお預かり、その後二匹の里親になりました。ホストファミリーになったきっかけや、里親になるまで、猫と人が仲良く暮らす家の様子などをお聞きしました(全3回)。
メグちゃんの経歴:2017年上尾市内で保護。団地の敷地内で暮らす野良猫でしたが、猫嫌いの人にいじめられて、火のついたタバコを投げつけられたりしていました。それでもどこにも行き場がなく、常に逃げ回りながら暮らす毎日を見かねた近所の方が保護してくれました。
レブンくんの経歴:2017年さいたま市で保護。野良猫現場で生まれ、お世話人さんが親子ともに一旦自宅で保護していましたが、お世話人さんの入院に伴い、行き場所を失ったため、シェルターに来ました。
「保護猫」を知ったのは、1年前のTV番組から
Aさん(お母様):うちは、猫のいる生活をずっと送っていて、今は17歳の猫がいます。
Bさん(娘様):子どもの頃に子猫を拾ったり、知り合いの家で生まれた子猫をもらってきたり、最大3匹の猫がいる中で暮らしていました。猫との生活は、私にとっては日常です。
Aさん:長く猫を飼っていたんですが、「保護猫」について知ったのは、実は1年ほど前、TV番組の『天才!志村どうぶつ園』の「保護猫ゼロ部」のコーナーを見たことからでした。
娘と一緒に何げなく番組を見ていたのですが、こういう猫ちゃんがいて、猫を保護している場所があることを、初めて知って「何かできないか」と思いました。
Bさんは、支援を必要としている保護猫施設はないか、インターネットで調べたところ「アニマルエイド」のホームページにたどり着きました。
猫の里親になる以外にも、毎月定額で猫を援助できるアニマルエイドの「猫のスポンサー制度」を知り、Bさんは早速フリースポンサーになりました。
Bさん:アニマルエイドは、ブログの更新を1日何回もしているので、ブログを読むのが楽しくなり、空き時間などにスマートフォンで見るようになって、そのうち保護猫ギャラリーも一つひとつ読み始めて、アニマルエイドマニアになりました(笑)。アニマルエイドのカフェにも何度も遊びに行っています。
オレンジ棟改装のお預かり募集もブログから知りました。当時、私の家はペット不可だったので、実家でならお預かりができるかもと母に相談しました。
Aさん:娘から猫のお預かりを私の家でできないかと相談されました。今まで3匹は飼ったことがあるので「2匹までならうちで預かれるよ」と娘に伝えました。
Bさん:お預かりの話を知る前から、保護猫ギャラリーを読んで気になる子がいたんです。それはメグちゃんでした。あまりにも厳しい環境にいたメグちゃんが人間を信じられなくなっているという内容に、電車で記事を読んでいたら、涙が止まらなくなってしまって……。
お預かり候補の猫の中にメグちゃんもいたので「メグちゃんともう一匹を預かりたい」と連絡を入れると「残っている猫は、みんな触れない子ばかり。それでもお願いできますか?」と言われました。メグちゃんが触れない子なのはわかっていたので、もう一匹も「どんな子でも預かります」と伝えました。
もう一匹のお預かりは、いつもお姉さん猫たちと過ごしていたレブンくんになりました。
レブンくんは、当時1歳。控えめな性格で人馴れもあまり進んでいない状態でした。
アニマルエイドのホストファミリーについて http://animal88.net/?page_id=466
猫のスポンサー制度(アニマルエイド倶楽部)について http://animal88.net/?page_id=230
保護猫ギャラリーについて http://animal88.net/?page_id=265
文・写真(一部撮影) 渚いろは