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レスキュー現場報告 CASE1 樋口隊員より⑪

7月13日

色々用事が重なり2日間餌やりさんに現場をお願いして2日ぶりに訪れた現場

いつものように生垣の横まで行って車を停めようとすると手前になにかが落ちていました

大人の猫2匹の横に三角錐のような形をしたなにか

その向こうには横たわる猫

車を近づけても2匹の猫もその三角錐のなにかも動こうとしません

ただならぬ雰囲気の猫達…
てゆうか君たちダレ?
向こうに横たわる猫の体の一部だったら…と不安がよぎります

しばらく車の中で考えましたがそうこうしてても仕方がないと思い車を降りて近づくと…

ん?
なんじゃこりゃ

??!!

近づいても全く動かないこの物体の正体は子猫でした

その向こうに見えた横たわる猫ちゃんは暑くてお腹いっぱいで動けなくなったシンバくんでした!
もーっっ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

ちょいちょいして端に寄ってもらい車を停めて近づくと

風邪で目が腫れ、目ヤニで全く目が開かなくなった子猫でした

とても毛並みがよく似た小柄の猫がたまにウルルッ(親猫が子猫を呼ぶ時の声)と子猫を呼ぶのでママだと思います

しかし、私達が子猫を触ったり体を観察したりしても警戒する様子もなく怒ったりもしません

それどころか離れて香箱座りしたり、ごはんを食べたりして子猫を気にしてないかと思えば、車にあった洗濯ネットに子猫を入れると洗濯ネットをクンクンしてきます

ママ…なんだよね?
ごめんね、連れてくよ…?

しばらく観察しましたが、子猫の風邪が酷く衰弱しているようなので保護しました

アズちゃんです

この写真は治療して数日後の状態です
保護時はもっと酷い状態でした

ママも触らせてはくれないものの、人を警戒する素振りは他の子達よりもなく、動きも緩慢です

現場の他の猫と仲良くはないようでいつも少し離れているのでごはんをあげても近づいて来ないので今後ママの捕獲が難航しそうです

アズちゃんには沢山のノミがいました
体を掻く仕草をしていたのでママにも沢山のノミがいるでしょう…

家にレボリューションがなかったので体調をよく見ながらシャンプーしました

こんなにノミが取れました
※閲覧注意

 

 

 

 

 

 

排水溝のフィルターですがノミは小さいのでほとんど流されてしまいましたがフィルターに引っかかっただけでもこれだけのノミがいました

どこかで餌を貰っていたのか、飼われていたのに適切に飼って貰えず、子猫も瀕死の状態で突然現場に捨てられたのではないかと推測します

治療してすぐにピッカピカの美猫になり、嬉しいことに現在既に里親様の内定しております

人を疑わず産まれて育って来たのに突然知らない場所に捨てられ、困っていたアズちゃんにずっとのおうちをプレゼントしてくださって本当にありがとうございます!

1枚目の写真の猫ちゃんはしばらくアズちゃんのママと行動を共にしてましたが7月31日現在姿を見せなくなりました

ママはいる日といない日があります

どちらもレスキューを始めた当初は見なかった猫です

現場に遺棄されたと判断し、引き続きアズちゃんママの手術に向けて捕獲できるよう頑張ります!