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レスキュー現場報告 CASE1 樋口隊員より⑧

6月22日つづき

パパをやっとこさ車に積んで、心によぎったのはもう帰りたい…

パパが警戒心強かったので時間がかかり、既に1時間が過ぎてました
捕獲後のパパのワープにより精神的にも疲れてましたが、鼻の下ちゃんの時のように次の日産まれてしまったという焦りをまた経験する方が辛いと思いもう少し頑張ることになりました

パパが捕獲器に出たり入ったりを繰り返しているうちにもう一台の捕獲器もちゃんと妊娠ママの近くに置いてありました

パパとの格闘も終わり、その捕獲器の近くに行くと妊娠ママの姿はなく、ぽっかりと口を開けた捕獲器があるだけでした

ママどこ行ったぁぁぁ??

敷地の外の生垣の下にさっきと同じ格好で背中を丸めてすわっています
君は動く置物かい?

君を辛い外で出産させたくないんだよ
お願いだから唐揚げに興味を示してね

そう言って置物のように座るママの目の前に捕獲器を置いて、私達がいると警戒すると思い車で2分の自宅に一旦パパとシンバを連れて帰りました

未捕獲のサバトラの男の子は今回は妊娠ママを優先したかったのでお腹いっぱいにしてあげてから現場を去りました

2分の間暴れるパパを背中に
今捕獲器が壊されたらきっとパパは車の中でピンボール状態になるだろうな…
と怖い想像をしてましたが、無事捕獲器は壊されることなく家に着きました

うんちやオシッコをしても処理しやすいようにと、保温の為に家から新聞紙とビニール紐を持ってきて捕獲器を包みます
入った猫を少しでも落ち着かせる効果もあります

2つの捕獲器に新聞紙をセットしてまた現場に戻ります

遠目から見えるママは捕獲器の外に私達が行った時と同じ格好で座っています

ダメだったか〜…ってゆうかなんで入らないんでしょう??と思い車を近づけると

捕獲器の扉が閉まっている( ゚д゚)!!

車から降りて確認するとそこには見たことのないキジトラさんが…
君はダレ?!

捕獲器に他の猫が入ったのにその場に留まる君はナゼ?!
でゆうか、見ちゃったよね?
警戒更にするようになるよね?

もう妊娠ママは捕まえられないのかもと不安がよぎります

なにもしないでリリースする訳にはいかないのでその日の捕獲は終了せざるを得なくなりました
他の子達に遅くなってごめんねごはんをあげてキジトラちゃんを連れて帰りました