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レスキュー現場報告 CASE1 樋口隊員より②

とにかく出産を食い止めなければいけないと思い、捕獲器を仕掛けるとすぐにお腹をすかせた白猫が入りました

何度も通っていましたが、この猫を見たのは始めてでした
ガリガリに痩せていて、目ヤニが沢山付いています
きっと人が怖くて、人がいる間はお腹がすいたのを我慢して人がいなくなった後に他の子が残した残飯だけを食べていたんだと思います

確認できている子以外にもそんな子が他にもいるのかもしれません

妊娠している子を早急に捕獲したかったのですが、一度捕まった子は入らなくなると聞いたのでこの子をTNRしました

この現場でのさくら猫1号です

後日、カフェ店長の岡田さんが欠勤日にも関わらず捕獲器を持って来てくださり妊娠猫を捕獲することに成功しました

今は子育ても終わり、手術を終えシェルターに戻ったアップルちゃんです

アップルちゃんは1匹しか産みませんでした
理由は定かではありませんが親近交配が続くと出産できる子供の数は減っていき、最後は産まれなくなるそうです
アップルちゃんも、産まれたパインちゃんのパパも目の丸いとても可愛い顔をしています
同じような顔をした子がこの現場にはたくさんいるのでその可能性は高いです

とにかくアップルちゃんは保護されたので、アップルちゃんはとても恐ろしい思いをしたと思いますが、
凍えるような寒い夜を経験することなく、
暑い日に飲める水を探して彷徨うこともなく、
雨の日も濡れることなく、
子供を一度も風邪をひかすことなく、
子供が他のオス猫に襲われることもなく、
子供を置いて苦渋の決断で自分の餌を探しに行くこともしないで済み、
出産、子育てをすることができました

産まれたパインちゃんはすくすく健康に育ち、ママの愛情を一身に受けて優しい里親様の元へ行くことができました

もう外で過酷な生涯を過ごすことは絶対にありません

 

つづく