先日、3連休の最終日に大宮駅での街頭が強風で早めに終了して時間がポッコリ空いたので、某公園に足を運びました。
特に何をという明確な目的はなく、この時間はどうしてるのかな、と思ったのと、昼間の人がたくさんいる公園を見たことがなかったので、何かヒントになる糸口を見つけたいと思ったのです。
到着は午後4時半。風は強いものの、良く晴れた休日、たくさんの家族連れやサークルのような団体がバーベキューやレジャーを楽しんでいました。
全体的に明るくにぎやかで、子供たちはアスレチックの遊具ではしゃぎ、ビニールシートやキャンプ用具を囲んで楽しそうにおしゃべりに興じる人たち。世話人さんに教えてもらったポイントを巡ってみますが、当然のように1匹も出会う事はありません。
公園のいわゆる昼の顔、明るく幸せな空気の中で、ひとりきょろきょろと歩き回る自分は、ひどく異質な存在だと感じました。
そもそもここに野良猫が何十匹も暮らしていることなど、誰も知らないというか、気が付かないだろうなと。
孤独な気分を味わいながら、団体の横をすり抜け、最後のポイントにたどり着くと、
一瞬、地面が保護色になって見落としそうになりました。
以前もあった事のある子です。
その場所は公園のメインから離れている事もあって、人はほとんど通りません。
楽しそうな人々の声も、遠くに聞こえているだけです。
日の傾きかけた時間、いつからここに座っていたのでしょう。
遠くに聞こえる人々の声や食べ物の匂い、幸せな空気をどんな想いで感じているのでしょう。
近くに寄ろうとしたら小さく口を開け、「シャー」と警告をしてきたので、無理には近寄らずに、その場にしゃがんでしばらく様子を見ていました。
そして、この子達は、影の存在なんだな、と感じました。光の当たらない、なかなか見つけてもらえず周りの景色に溶け込んでひっそりと生きている。明るい方に歩いて行ってレジャーの人にご飯をねだる事も出来ず、もしかしたら人が消えた時間にそっと食べ残しを探してウロウロするのかもしれません。
そして最期は誰に知られることも無く、物陰や林の中でひっそりと息絶えるのでしょう。
そんな影の存在の猫達を哀れみ、せめて少しでも空腹を紛らわせるように、できるだけ不幸な猫が減らせるようにと、手を差し伸べて来たのが世話人さんです。世話人さん自身も、すでに影の世界に生きる存在なのかもしれません。
できるだけ存在感を消し、もうすぐ到着する世話人さんを待ちわびて、かろうじて命をつないでいる公園の猫達。
世話人さんがいなくなれば、あっという間に闇に飲み込まれ、秩序が崩れ、悲惨な状況になってしまいます。
世間の殆どの方が気が付く事すらなく、目に入っても素通りしてしまう、そんな存在がいることを、まずはどうか知って下さい。
そしてできるなら、彼らの行く末を一緒に考えて、見守って欲しいのです。
彼らが気になった方はぜひご連絡下さい。たくさんの方に知っていただく事で、光が少しでも当たればきっと何かが変わってくると思っています。
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